株歴30年生の雑感ブログ

株式相場と資産運用と転職の雑記ブログかな

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公益資本主義⁉︎

おはようございます

 

昨晩の米国株式市場は下落となりました。

NYダウ   -890.01   41911.71

NASDAQ    -727.90          17468.32

S&P500        -155.64            5614.56

VIX指数        +4.49                   27.86

原油              -1.13                   65.91

為替                                       147.25

 

相変わらず米国株の迷走は続きそうです。関税がかかるのかかからないのか、実際に貿易をしている企業や、実際に買付する消費者や業者にとっては面倒な話です。トランプ大統領は、米国で商売をする企業が輸入企業に負ける事を許さないと考えているんだと思います。しかし、関税をかけた値段を払うのは米国企業であり米国民に在住している人なります。関税額は国に入るので、販売した企業に残らないですよね。所得税法人税を下げる事でおこる減収を、関税で補う格好となるのでしょうが、本当に帳尻は合うのでしょうかね。今朝は、数少ない信用している方である堀古さんがモーサテに出演していました。昨晩の下げをみて、適度な調整だと、平然と仰ってました。流石ですね、下げが欲しかったくらいな言い方でしたもんね。もしかしてショートポジションだったのかな、なんて勘繰ってしまいます。何日か前の下げからおかしいなと思ってはいましたが、ついにまともな調整相場が来たのかなと思いますね。やはり以前申し上げた通り、上がらなくなっていましたので、近いうちに下落場面があると感じていました。相場観が当たったのは良いのですが、お陰でこの影響は仮想通貨にもより反映されてしまいました。ビットコインは先週6日には92,000ドルまでありましたが、一気に80,000ドル割れまで下がりました。ただ、他の通貨は既に大幅下落してましたので、その影響は軽微なもので済みました。株価がまだ下げの序章なのか、高値から20%程度の下げで済むのか私には分かりませんが、買い場となる可能性は高まってきていると言って良いと思います。

「公益資本主義」という言葉をご存知でしょうか。実は8年くらい前からあった言葉なんです。原 丈人(はら じょうじ)さんという方が作った造語なんですけど、米国型の株主資本主義と真っ向から向き合う考え方です。会社は株主のものというのが株主資本主義の考え方ですね。この考えでいきますと、経営者は株主に資するため、配当金や自社株買いを積極的に行い株主に応える事を求められます。これ自体は問題ないのですが、何でもやり過ぎると問題となります。その会社には当然ですが、従業員や役員がいて、業務に邁進されています。その結果、会社は利益を上げられるわけですが、その利益の大半を株主が増えるわけだからそれからこのあともっていくというのはやり過ぎだと考えます。例えば、自社株買いをしたいなら、同等の金額を従業員に配らなければダメといった制度です。配当金や自社株買いを否定はしませんが、利益の分配先に従業員を入れると言う事です。今まさに問題となっている事に、物価高がありますが、自社株買いを行なった上場日本企業の上位15社の合計金額は約9兆円強と言われます。これを仮にそれらの会社の従業員に配ると、年収は約800万円程度増加できると試算してました。ま、こうなると非上場の中小零細はどうなるのって事にもなるんですけどね。企業が内部留保を潤沢に持つ事は良い事ですが、これも程度問題なので、ある程度積み増している企業は従業員達に配分する事も検討してほしいですね。原さんの会社はそれを実行して、社員さんの士気が上がり、業績は良くなったそうです。良い点悪い点はあるのでしょうが、日本の経営者さん達に見習ってもらいたいです。

さて、寒さも峠を越してきましたが、株式市場は厳冬を迎えようとしているように見えます。短期の値幅調整で済んでほしいですが、どうなんでしょうかね、それでは。