おはようございます
昨晩のNY株式市場は上昇しました。
NYダウ +90.55 29030.22
NASDAQ +7.37 9258.70
S&P500 +6.14 3289.29
VIX指数 +0.19 12.58
原油 -0.28 57.97
為替 109.89
第一弾の米中合意がなされました。
安心感からなのか米国株式市場は上昇しNYダウは29000ドル台を付けてまいりました。
3指数とも上昇し、カタチの上では米中合意に対しては好意的な受け止め方となるのでしょう。
しかし、一方で材料出尽くし感と言うのもあるやに言われてますね。
問題は今月末から来月にかけて本格的となる米企業の決算発表が相場の話題の中心となっていくと言うことですね。
中国と関連性の高い米企業が実際にどれだけの影響を受けたのか。
決算と言うごまかしようのない数字で現されてくるので、色々と予想は出ているのでしょうが、その市場コンセンサスと実際の数字のギャップを埋めていく作業になる事でしょう。
そして、米中については関税は維持しつつ第二弾の合意を取り付けに行くわけですが、今後のトランプ大統領の方策はどうなっているんでしょうかね。
中国に取ってみれば、いくらかでも先のイラン攻撃は米国と言う国、トランプと言う人物が難しい交渉相手である事を改めて印象付けられたと思います。
そんな環境において一旦は合意を取り付けた。
しかし、本当に怖いのはここからですよね。
実は人権問題については何ひとつ解決などしておらず、中国は人権問題すらないし、内政干渉だと言い張りますよね。
トランプ大統領はこの件に関しても発言はしていますが、むしろ人権に関しては米議会の方がずっと中国に対し強硬姿勢をとっていると言われています。
トランプ大統領の姿勢はむしろ人権問題に弱腰とすら映っているようですから。
そういった根本的な問題が厳然として残っている以上、中国は常に米国から責められる立場にあります。
中国もメンツの国ですから外面は偉そうな態度を取るのでしょうが、そんなものは米国には通用しませんよね。
米国株式相場を見ていると、そんな米中関係を見透かした感じがあるように見えます。
ただし、米国株式市場は相場そのもののレンジが変わる動きをし始めていると思いますので、そういった事を織り込みつつ、上値を更新し続ける可能性の方が高いと思います。
注意すべきは米企業の決算が思いのほか悪く、また金利が上昇傾向を見せるようになる事でしょう。
いかに米国株が強いと言っても金利の上昇には勝てません。
また景気悪化懸念が業績の悪化により増大する場面も下落となります。
そこのところは注意しながら、投資先が株式くらいしかない現状においては、基本的には株価上昇を考えているほうが間違いが無いと思います。
もっと言うと売るのはいいのですが、売ってしまったら他に投資先が無いと言うことにもなりかねないかなと言うことです。
相場は上がれば上がるほど難しくなります。
上値を言うのは簡単ですが、実際に買っている方達がいるからであり、自分では買えないという現実を考えると、理想(希望)と現実の差を思い知らされます。
ここからまだまだ上がると思って買っている人達にお礼を言うとともに、もっと買って下さいと言いたいです。
日本株が一番上がって欲しいですけど、米国株が上昇相場を続ける以上は問題ないですのでよろしくお願いします。