おはようございます
昨晩のNY株式市場は暴落でした。
NYダウ -800.49 25479.42
NASDAQ -242.42 7773.94
S&P500 -85.72 2840.60
VIX指数 +4.58 22.10
原油 -2.15 54.95
為替 105.77
凄い! の一言ですね。
やってられません。
おかげさまを持ちまして、CMEも550円安となりました。
今日こそ20,000円割れですね。
こうなった最大の要因は米国の長短金利逆転です。
この意味、分かりますか?
簡単に説明すると、基本、金利と言うものは期間が長いものほど高いです。
お金を貸す側に立って考えれば当然ですよね。
極端な話、明日1000円返すと言う人と、5年後に1000円返すと言う人では、貸したお金が返ってくる確率は明日の方が高いです。もちろん、その事例ごとによりますけどね。
あくまで一般論です。
なので普通の状態であれば金利水準は長期になるほど高いんです。
預貯金金利もそうでしょ、今の日本は例外ですが・・・
では何故、普通ならそうであるはずなのに、普通じゃなくなっているのか?
将来的に景気が悪くなると予想する人が多くなったからです。
今も悪化し始めているが、この先、例えば1年後とか3年後はもっと悪くなっていると言う風に想定されると、将来はもっと金利が低下しているだろうと予測します。
なので短期よりも長期の方が金利が低くなるのです。
逆に言うと国債の利回りが長短で逆転するまで長期国債が買われると言う事ですが、お金は誰にとっても大事な財産です。その財産の置き場所として相応しいのは、その時に最も安全と思われる場所ではありませんか?
そうなると米国債は世界中の何よりも安全な資産の1つと見なされるわけです。
そういった考え方が広まると、こぞって資金の逃避場所として国債が選ばれ、買いに行く事になるんです。当然ながらそこへ便乗して国債の売買で儲けようとする輩もいますけどね。
もう少し別の角度から見ますと、これまでの時系列の中で長短金利が逆転したことは何度かありました。その時に何が起こっていたかと言うと、高い確率でリセッション(景気後退)が起こっていたわけです。
これまで既に米中摩擦やブレグジット、北やイランなど、何かあれば景気に影響を与えうる問題は出てはいますが解決しておりません。
こういった問題は時間がかかる上に、時間がかかればかかるほど経済にはマイナス要因となりますよね。
この様な状況が継続され、また何時終わるのか分からない中ですと、投資家は不安になります。米国株は史上最高値を更新し、欧州株も堅調でした。ですから、表面ヅラは良さそうに見えていたわけです。
しかし、金利の世界では着実に長短金利差は縮小してきていました。
それでも今日の明日で一気に逆転するとは思っていなかったのかと思われますが、これが来てしまった。
金価格がジリジリ上昇していたのではないでしょうか?
いつ株が下がってもいいような対応は、巨大機関はすでに手を打っていると思われますが、大抵の個人は、そこまで資力やテクがないので下がったら困りますよね。
しかし、こうなった以上、そう簡単に上値追いは難しくなりました。
世界的な景気後退懸念は株価を押し下げないわけにはいきません。
取り敢えず利益の出る方は利確をするべきなんでしょう。
そう思ったら早く行動することです。
ただし、昨日?も言ったかもしれませんが、今は乱高下しやすい相場です。
さすがに800ドルは下げを決定づけた感もありますが、NYダウ的には25,000ドルを切るのかどうかだと個人的に思います。
先日も25050ドルくらいの水準がありましたね。
あれを下回るのか? 下回ったらもっと下げるのか?そしたら次の着地は?
といった具合で下値模索の展開になる可能性は高まったと思います。
でも22,000ドルとか20,000ドルまで下がると思わなければ、我慢する方が得策かもしれませんね。今回も27,000剃る台から既に2000ドル弱下がっているわけで、あと1000ドル弱下がってやっと高値から1割程度の下げ率になるのでして、それくらいの下げはいつでも起こり得るからです。
だから、いつも株は難しいですよね。
一切売らないと言う方は良いですけどね。
本当に下がってしまったら利益が吹っ飛んでしまう方にとってはどうしたもんかと考えあぐねてしまいます。
イデコの運用は大丈夫ですか?
我慢しますか?
それとも一旦株式は売って預金で置いときますか?
中々判断が難しいですね。
またもやつらつらと書いてしまった・・・