おはようございます
昨晩の米国株式市場は反転となりました。
NYダウ +482.54 34326.46
NASDAQ +118.12 14566.70
S&P500 +49.50 4357.04
VIX指数 -1.99 21.15
原油 +0.69 75.72
為替 111.00
米国株式市場の動きも段々と良くなってきているのでしょか?何だか怖さを感じた途端の上昇だった事もあって、にわかには信じがたいんですよね。そう思う事がダメなのかもしれませんが、やはり下がった要因と昨晩の上がった要因で比べた場合では、昨晩であの上げはやはり信じがたいんですよね。メルクの経口治療薬に有効性が確認されたという話とISM製造業景況感指数が予想に反して良かったというのが株価上昇の要因とされています。それはそれでもっともらしいのですが、でもでは何故金利は下がったのでしょうか。昨晩の米10年国債利回りは1.5%を割り込みました。しかも堂々の1.465%でしたね。ここ最近懸念されていたのは、実は軽々しく1.5%を突破した事への「警戒感を煽るという事に対して」だったんじゃないかとも思うんですよね。
金利高は株安を招きます。そしてその金利が上昇する要因を並べ立て、株価暴落の危険性を煽るといういつものやり方ですね。まぁ煽ったかどうかまでは確証はありませんが、株式相場に携わる者の中には煽ることが生きがいみたいな輩がもの凄く多いのも事実なんですよね。で、質が悪いことにその人達は得てして当たらない(笑) ほとんどの方が超近視眼的な見方へ誘導し、素人投資家に錯覚を見させることを無上の喜びのようにしているかのようです。昨晩の相場が薬と経済統計によって上昇したのであれば、金利も上昇するはずですよね。でも実際には金利は下がった。経口薬が緊急使用可能となることや、予想外に製造業の景況感が良いというのは金利上昇要因ではないのでしょうか。何故株価が上がった要因にはなっても金利が出楽した要因にはならないのでしょうか。債券市場で何かイベントでもあったんでしょうかね・・・?
つまり、昨晩の米国株式市場が上昇したのは、金利が下がったから株が上がったと見る方が妥当ではないかと思いますね。大体において薬の話だけではこんなに上がる要因としては弱いし、ISMにしたってそこまで影響が大きいものでもないと思うんです。そして米債券市場では昨晩は債券の買戻しが入ったとのニュースがありますね。米物価指標の数字が予想の範囲内だったことが売り持ちの多かった債券投資家の買戻しを誘ったとあります。当然ながら急激に債券が売られていたわけで、その打ち返しで債券に買戻しが入ったという流れだったので、その分金利は下がり、株高を誘ったというだけではなかったのでしょうか。そうだとすると、昨晩の株高もまた喜んでいる場合でもないという事になります。債券市場の動きは単なる絢戻しでしかない可能性があるからです。絢戻しであるだけならば、絢戻しと言うのは短期で終わります。今後の経済統計にもよりますが、改めて強い数値が出るようであれば、金利は高くなってきます。そうすれば必然的に株価は下落することになりますので、ここで売却してキャッシュ化しておくのも有りとなります。しかし思ったほど経緯指標が良くなかったとなるならば、金利は再度低下する事になります。景気への懸念で株価も下がるということも想定はされますが、もしテーパリングが遠のきそうだという見方になった場合は改めて株高になってしまうと想定する方が可能性は高いのではないでしょうか。
どこまでいっても予想の域は出ませんし、将来のことなんて断定的には語れませんが、こうも簡単に上がってしまうとどうしたもんかと考えさせられますよね(笑)
来週以降の動きを見るしかないのですが、まぁ台風も過ぎ去り、今日はとっても良い天気になりそうです。またせっせと車を洗車して、昼頃からお出かけでもしましょうかね、それでは。