おはようございます
昨晩の米国株式市場は続落となりました。
NYダウ -159.42 28133.31
NASDAQ -144.97 11313.14
S&P500 -28.10 3426.96
VIX指数 -2.85 30.75
原油 -1.87 39.50
為替 106.25
昨晩は8月の米雇用統計が発表された日でした。
非農業部門雇用者数は前月比1,371,000人増加となり市場予想以上の結果。
失業率は8.4%と7月の10.2%からかなりの改善を見せました。
その結果、NY株式市場は朝方の売りを徐々にこなしていき下げ幅を縮めました。
3連休前という事もありますが、リスクオフ的な一方通行の下げ相場でもなさそうな感じですね。
NYダウ構成銘柄では金融と景気敏感はプラスで引けておりました。
つまり3指数が下落して終わったのはハイテク株の下げによるものという事ですね。
ただし、ハイテク株の売りがしばらく続くという事となりますと簡単には上がらなくなってきます。
ハイテク株が多いNASDAQ指数は他の指数よりも先行して上昇してまいりましたので、その分調整となりますと値幅的な調整は必要となります。
もっとも調整はあった方が良いとされていますので、適度な、あくまで適度なですが、調整はむしろ歓迎すべきところです。
見ていて心配になるほど急ピッチに上げてしまうと、参加したくても出来なくなりますし、売り方も手ぐすね引いて待ってます。
そして、急ピッチに上げてきたところへ来てかいが入らなくなってきたその瞬間に売りを浴びせます。
売り方だって必死です。
中途半端な売りではすぐに飲み込まれてしまいます。
そうしたら損するだけですよね。
もっとも買い方からしても、売り方が存在するから買えるのであって、そこら辺のバランスが必要となるのです。
だから今回は下落する前までの買い方が急ピッチ過ぎたのです。
ただそれだけです。
しかし、その意味ではハイテク株がしばらくの調整となる可能性は考えておかねばなりません。
意外とね、こんな感じから相場が崩れてしまい、想定と違ってそのまま下落相場入りしてしまう事だってあるんですよ!?
相場が怖いと言われるところなのですが、買い方の無茶な買いが他の買いを寄せ付けなくなり、買い方不在となります。
その刹那を逃さずにうまい具合に売り方が動き始めると、何となくですが天井感が出てくることもあるんです。
株式市場は最近ではAIを使った投資手法が多くなってきましたが、それでもやはり人間の感情が相場には反映されていきます。
何となくですが買えなくなるんです。
ついこの前までは下がったら買いがスッと入ってきて、瞬く間に売りをこなして前の高値を奪いに来るような相場付きを見せていたのに、なぜか今回は買いが入らない。
値ごろ感もあると言えばあるのに、下がった事のリバウンドも入るのに買い上がらないんです。
これがヤバいんですね。
わざと大人が躊躇している様に見せているという事もあるので全てが同じようにヤバいという事ではないと思われますが、人間の心理がちゃんと反映されているのではないかと思えるような動きをしてくるんです。
相場ですから、大きく動いたあとは多少のまごつきはあります。
しかし、見ているとど~も上がらない、伸びないと感じたら要注意ですよ。
売り方だってベテラン揃いですから、買い方がまだ買い余力があるのか、そもそもこれからまだまだ気合が入った状態で買ってくるつもりなのか用心しながら臨んでいます。
売りを打診的に出しながら、買い方がどうするのかよく見ているんですね。
良い所までは買いに来るが、前の高値を抜きあるような元気さで勝ってきているわけではないと判断してきたら本格的に売り崩しが入ってきます。
そうなると下落は簡単です。
何か月も、いや何年もかけて上昇してきた株があっという間に元通りって下がります。
株式相場ってそんなもんです。
つい昨日までハイテクを中心に見事なほどの上昇理由を作り上げ、みんなを信じ込ませて資金を出させます。
明るい希望のある将来に向かって惜しみなく資金を投入し株価を上げさせます。
そうなると買いが買いを呼び、株価はグングン上がっていくのです。
上昇するシナリオは頻繁に書き換えられ、新しい材料も次々と出てきます。
見ているとどんどん上がっていくので買わないと取り残され感が出てきます。
勢い買ってしまうわけです。
でも買ったものは値を上げてきて実際に利益を与えてくれます。
自分の投資行動は間違っていないと確信に変わり、より多額の資金を投入します。
そしてあまり相場に参加しない人までが回転が効きだした時、相場は反転します。
よく昔も言ったものです、家庭の主婦が株を買いだしたら相場は天井だってね。
別に女性を差別しているわけではありません。
日本では家庭の主婦は株など見ていないのが普通だったんです。
バブルの頃もそうでした。
でもそんな主婦でさえ株が上がっていてやれば簡単に儲かるとかどこぞから聞き及んでくると、じゃあ私もやってみようかしら、、、な~んて事になってくるんです。
で、手を出した所が天井付近、あとは推して知るべしです・・・
まぁ米国株はそんな事は無いですが、天井を付けるのは一緒です。
今回は個人的には買い場提供の下げだと思っていますので、よく見て買うべきだと考えていますけど、前述したように相場は水物なので注意しながら臨みたいものです。
ただはき違えてはいけないのは、相場がもうダメだとか思わない事です。
相場はまだまだこれからも何十年と続きます。
今日生まれた赤ちゃんが将来お亡くなりになっても株式相場は続いているでしょう。
だから相場から逃げてはいけないという事です。
下がるところは見ていてもつまらないので、暫くダメだって思ったら興味が薄れてしまうという気持ちは理解できます。
しかし、実はそういう時こそ株式を勉強するチャンスです。
まぁもう暫く強気相場が続いて行ってほしいですがね。
米国株式市場は7日(月)はレイバーデーで休場です。
なので月曜日は米国株式市場の影響は受けない相場となりますが、さて週明けの相場は堅調さを取り戻していきますかね?
そんな事よりも「超」が付く大型台風の方がよほど気がかりですよね。
取れる対策を取って、出来る限り被害を最小限に留めたいですね。
今日も蒸し暑い日となりそうですので、台風と熱中症に気を付けてくださいね。
それではまた!