株歴30年生の雑感ブログ

株式相場と資産運用と転職の雑記ブログかな

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今は何インフレ?

おはようございます

 

昨晩の米国株式市場は反発となりました。

NYダウ   +84.29   33061.50

NASDAQ     +201.42        12536.02

S&P500       +23.45           4155.38

VIX指数          -1.06                 32.34

原油               +0.18               105.30

為替                                     130.12

 

米10年国債利回りが3%を超えてくる事は結構前から想定済みでしたね。何を今更的な感じでしかありませんが、それでも現在の株価水準ですと一応の調整となるんですね。直近で10年国債利回りが3%を超えていたのは2018年12月頃まで遡らなくてはならないようです。2018年の12月といいますと、忘れもしない当時副大統領だったペンス氏が、その年の10月に中国を叩くための40分間に及ぶ演説をして、株価を大きく調整させた時の話ですよね。それまで比較的堅調だった米国株式市場を狂わせてまで中国叩きを選択したので、株式市場は動揺したんでしたね。そして安値をつけたのが12月25日のクリスマスだったはずです。そんなご時世の時に長期金利は3%していたんですね。しかし、今回の3%は上がってきての3%なので事情はその時とは違うし、相場水準も違います。最も違うのは今はコロナ禍ですが、その当時はまだコロナにはなっていません。そしてウクライナ紛争ですね、それは決定的に違います。なので単純な比較はできませんし、その当時は米中摩擦が下げの要因と言われてました(本当は双方の口合戦だっただけです)が、今はロシアとウクライナで本当の戦闘行為が勃発しています。当初それらの要因が品不足感を醸成しインフレを引き起こしたのですが、いつの間にか一時的なもののはずが恒常的になり、パウエル議長までもが宗旨替えしたかのようにインフレの慢性化を肯定し金融緩和策を反転させてしまいました。この結果、インフレを収めるための施策に方向転換されたばかりでなく、米国自体が好景気である為に物価高となっているように言われ出しました。話の順序としては逆だと思うんですけどね、私にとっては今でも懐疑的にしか思えませんが、世の中は米国強しとなって、だからこその金利高になってしまった感があるように思えています。まるで一般的に言われているような好景気の景気循環論とまでは言わないものの、拡大再生産のサイクルで物価高を上手くコントロールしてます的な感じに見えてませんでしょうか。もっとも、嘘から出た誠となり、本当に米国で好景気が続いていくのなら、それはそれで願ったり叶ったりになります。でも、そんな風になりますかね?あまりにも都合の良い解釈というか、品不足が好景気の結果起こったのならそれで良いかもしれませんが、これってあくまでコロナ禍で引き起こされた「品不足」に起因するもののはずです。いつから品不足は解消されたのでしょうかね。今でも日本では新車の納車はかなり待たされますし、車だけでなく住宅設備品や木材なども足りてない状況だと言われてます。それって日本だけなのでしょうか? 米国ではとっくに物流や製造ラインは元通りになっているのでしょうか? ホントそこらへんの状況が分からないんですよ。インフレだから金利が上がるというのは、あくまでも好況による品不足が要因であり、人手や物流の停滞でうまく物が回らない事によるんではないですよ。しかし、金利上げは政策となり、まるで国全体の需要が供給制約によらずに精一杯工場フル稼働でも足らないかのような話になっている感じにしてますよね。これはどう説明したら納得できるんだろうかと考えてしまいます。ハッキリ言うと、嘘をつかれている感じなんですね。供給制約はどうなったのかってことなんですよ。まだ解消されてないなら金利を上げるのはおかしいし、もし供給制約なんてとっくの昔に解消されてるよって言うなら米国だけは物凄く素晴らしくなったと言う事になりますよね。もしそうなら、今下落しているところは絶対的に買い場となるはずです。ウクライナ紛争の決着も大切ですので、逆にそっちがヤバくなるならその分は調整する事になるでしょうが、それならインフレは品不足によるものとなり、物価高は一時的であるとされるはずです。であれば金利の上昇はないはずなんですけどね。また都合よくやっていると言う事なんでしょうかね。いずれにせよ、起こっているインフレをコントロールしていく為の利上げは仕方ないですし、それでも経済が強くいれるなら何の問題もないばかりか、調整終了後は長期間にわたる上昇相場を期待して良いと言えます。そうなりますと新たな主役の登場が待たれますが、現時点ではGAFAの株価調整を待って、その上で次の主役が何になるか決まってくる感じではないでしょうか。またしてもGAFAが主役となるのか、それともテスラやブロック、そしてweb3.0銘柄から新たなヒーローが出てくるのかは分かりません。私は出来れば後者のようになってもらいたい気もします。でもまぁこれからも米国株式市場が長期上昇相場を維持していただけるなら、ハッキリ言ってどちらでもいいです。兎に角、今の下げが調整の域であることを願いますね。

そんな訳で、まだ長期下落相場なのか、長期上昇相場なのか分かりづらい場面が続きそうな感じですが、基本スタンスは上を考えていきたいとは思っています。また、そうでないと資産は増えてくれないですからね、頼みますよって感じの方が強いんですけどね(笑) しょうもないですが、相場を信じるしかないイチ弱小投資家にというのはそんなものですよね。ただし無理無茶はいけませんからね、「ダメだと思ったらすぐキャッシュ」を合言葉に上手く渡り歩いてまいりましょう、それでは。