おはようございます
NYダウ -569.38 34299.99
NASDAQ -423.29 14546.68
S&P500 -90.48 4352.63
VIX指数 +4.49 23.25
原油 -1.11 74.34
為替 111.49
パウエルショックとでも言うんでしょうか、それと米国の債務上限の適用を凍結する措置が阻止されたことで急激に米政府の財源問題が懸念事項となった事が重なって株売りに繋がったという事になりますかね。
まぁ当然の調整であり、こうした調整は仕方のないところです。ただ、単日で金利が上昇するための理由としてはケースシラーの数字くらいなものでしょうか、相変わらず住宅は強いんですね。コロナ禍の影響で材木が足らないとか、何々が止まってるとか色々と言われていたと思っていたのですが、それでも景気は強いということなんですね。もっとも、価格上昇はイエレンさんとパウエルさんの仕業ですのでね、低金利下の物価上昇を狙っているのですから株価上昇はこれまで当たり前だったわけです。そうなることを望んだといっても過言ではないと思うのですが、イエレン・パウエルコンビとしてはもう少しこうした「高圧経済」を持続させていたかったのでしょうね。ただ高圧経済政策の結果として物価が上昇したのであれば、彼らの思惑通りインフレ化したわけですので、金利の上昇は受け入れなくてはなりませんね。改めて10年国債が１．５％を超えてきた事で株式市場も金利を意識した展開を取らざるを得なくなったという事です。その意味においては、株式市場はまだ健全な相場と言えるのでしょう。日本型のバブルという様相は感じられません。しかし、問題なのはイエレンさんが言っていた通り、過去の米国議会は７８回債務上限を引き上げたり一時停止させたりしてきたと。その度に乗り越えてきたんですね。今回はこのタイミングで債務上限を引き上げなければ、それは財政上大きく影響を及ぼして政府が機能できなくなるという事になります。公共サービスが云々というだけでなく、米ドルの基軸通貨としての信頼性が揺らぎ、人民元有利といた状況をも生み出す事になりかねないと言っているようですね。
この状況は確かに過去何度もあった場面です。結局は債務上限を容認せざるを得ないという事になるわけですが、そこには民主党・共和党の熾烈な政治的攻防や各種利権にからむ話や政策をどう通していくかなどの政争の具になっていることがあります。そうなると株価など一時的にはどうでも良い事になってしまうのですね。欧米人ほど、自己の利益が白人同士で絡んでくると醜いものはありません。そうやって彼らは生きてきたんです。そういうやり取りでしか生きて行けない人種なんですよ。いかに分捕るか、いかに相手をこけ落とすかに腐心する事が大好きな輩なんです。以前申し上げましたが、そこにウォール街のキチガイどもが群がって煽りまくるわけです。「今だけ金だけ自分だけ」をもろにむき出しで来るわけですね。そんな者達が普段は紳士然としていますが、本音むき出しになる数少ない事案がこの債務問題です。みんなが心配しないと意味が無いので、こうなると結構下げを見させられることになるかもしれません。全くもって不愉快な話なんですが、彼らにとっては切実な問題であり、真剣にやっているつもりなんです。だから少し混乱する事になるかもしれない事を想定としているべきでしょうね。
ただし、これってあくまでも買い場探しの一環でしかないというのがこれまでの成り行きでしたので、どこまで下げさすのかなって思って見ていて良いのではないでしょうか。
もちろん、株ですから、ここまでで長年続いた上昇相場が終焉を迎えている可能性も否定は出来ません。しかし、コロナ禍がピークアウトし、世界的にアフターコロナになって行こうとしている時に米国株が本格的な下落相場となる事は考えにくいと思います。絶対など無い世界ですから、断定的には言えませんが、今回の下げは買い場探しである事に間違いはないと思っていますが、結構深い下げになる事も想定しておかなければいけないかもしれません。まずは目先の債務上限問題と、金利の行方について注視しながらの展開となりそうですね。
そして忘れてはいけないのが、こうした事が叫ばれている裏で何が起こっているのか、または起ころうとしているのかにもアンテナを張っておく必要がある気がします。個人的にはむしろそっちの方が気になるところですね。
日本は総裁選が今日でしたか・・・
それよりも台風16号の方が気になります・・・
今日も頑張って行きましょう、それでは。
