おはようございます
昨晩の米国株式市場は大幅高となりました。
NYダウ +701.19 33762.76
NASDAQ +139.78 13240.77
S&P500 +61.35 4282.37
VIX指数 -1.05 14.60
原油 +1.77 71.87
為替 139.98
「雇用統計の発表を受け米国株式市場は大幅高となりました。」と書きたかったんですが、メディアの書き方を見ていますと、何故か「債務上限問題が議会で可決されたため安心感から株は買われました。」みたいに書いているものが多いと思いました。NHKの記事でも5月の雇用統計で雇用情勢の堅調さが示されたとも書いていますけど、まず最初に債務上限問題について触れています。雇用統計は付け足しみたいな印象を受けますね。そんなに債務上限問題が米国株式市場にとって重しなのかと言えば、多くの方がそうじゃないという事はとっくの昔に知っている事ですよね。にも拘らず、相も変わらずメディアは堂々とそれを材料にしています。実際の米国株式市場で売買に参加している機関投資家たちはどう考えているのでしょう。まさか本当に怖がっているから売り、解決したから買い直しているなんてことは無いはずです。しかし、あれだけの巨大な市場を下げさせたり大幅上昇させたりするには、大きな額の資金が必要になります。つまり機関投資家がそうのように動かなければそうならないという事ですよね。では何故、昔から茶番と言われている債務上限問題が今年も上げ下げの材料となるのでしょうか。陰謀論好きな私としては、裏に何かあると思いたいですけどね(笑) でもそんなことする理由としたら、普通に考えてただ相場を動かす材料にして、分かっていても実際に動かせば収益になる、利益になると言ったところなんではないでしょうか。何が嬉しゅうてこんな材料で相場を動かしているのか分かりませんが、印象操作をしようと考えているとしたら、まるで債務上限問題が解決する事は景気にもとても良い結果をもたらすみたいな話にしたいからという事でしょうか。解決するしかない問題を毎回ぶち上げているわけで、今さら解決して良かったーと純粋に思う投資家などいないはずですけどね。それでも昨晩のように確りと上昇するというのは、疑い深い私からすると理解できないんですよね。じゃあ、銀行の問題や借金返済が滞っている人の数が増加しているという事もこれで解決したんでしょうか。金利が上昇するという事は債券価格やMBSの価格は下落する事になるんですよね。銀行の財務状況は益々悪化するんですよね。それでもなお、生成AIが誕生し、債務上限問題に片が付くと株式はこれでもかという具合で上がるというのはどうしても解せないんですよね。もっともそんな事を言っているうちに上がってしまってもう買う事も間々ならない水準に行ってしまいそうですが、長短金利の逆転現象すら解消していない中で、インフレが収まったわけでもなく、過去の経験則では金利の正常化の後に必ずと言っていいほど景気後退期がやってくると言われているのに、何でそんなに大手を振って株を買えるのかが分からないんですよね。インフレを克服して好景気になるなんて話になっているのでしょうか。もしそうなら考え方を変えなければなりませんが、事実はどうなんでしょうかね。
上がっておかしいと思うのも何か変ですけど、暴落は何時も金融界の破綻劇などから始まっているのに、その金融界は何も解決していないはずなんですけど、何で買えるのか不思議ですね。まぁ兎に角週末ですし、雨もやみそうな感じになってきました。明日は晴れるとの事ですので、楽しい日曜日にしたいですね、それでは。