株歴30年生の雑感ブログ

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米国株は小動きでした

おはようございます

 

昨晩の米国株式市場は小動きとなりました。

NYダウ    +33.18   34798.00

NASDAQ      -4.54            15047.70

S&P500        +6.50             4455.48

VIX指数        -0.88                  17.75

原油          +0.68                  73.98

為替                                        110.75

 

米国株式市場はその時価総額の大きさから、今回の中国恒大集団の破綻懸念ですら買材料としてしまう強さを持っているかのように見えてしまいます。S&P500の50日移動平均線近辺まで調整して来ていた中での中国リスクだったんですが、暴落などにはならずむしろ移動平均線を1つきり下げた水準で止まってしまいました。

終わってみればNYダウはプラスで終え、ナスダックも小幅安と言った具合です、強いですね。しかもここへ来てドルも強さを見せてきたかのようです。上記にもありますように111円に向かおうとしています。よく「小回り3か月、大回り3年」なんて言いますが、米ドルの動きはまさにそんな感じです。4月に110.50円程度までドル高になった後調整し、次には7月に111円を付けています。そして今回のこの時期の動きとなっているんですよね。まだ値を更新したわけではないのですが、なんか見えてきたようなきがしませんか?もっとも、今年初めには103円台があったんですけどね。そこから数えても3ヶ月ごとの動きのように見えるんですよね。もう少し遡ると昨年3月のとき、覚えていますか?あのコロナショックで株も為替も瞬間的に大きく下落した相場のときです。あの時にドルは105円まで円高になりました。で、その前はいくらかだったかと言うと約110円なんです。米国がコロナ禍ということでロックダウンや金融政策を採ったためにドルは相対的に下落したわけですね。そうした政策に沿ってドルは動いてきたわけですが、米国は日本よりも早くコロナ対策の効果が出た事もあり、今年の1月をピークにドルは戻り始めます。そうした動きの中での3ヶ月ごとの上げ下げとなっているわけです。そしてワクチン接種が実は感染に関しては思ったほど効果がないことが分かってきたことで為替相場も逡巡しているような動きになっていますね。それでも8月のジャクソンホールや今回のFOMCでもってテーパリングが本当に年内に実施されるかも分からない状況の中で、FOMCの結果を見てドル高に舵を切ってきたようなそんな感じだと思うんですよね。

一方、中国恒大集団で明るみに出てきた中国不動産ディベロッパーに対する厳しい状況は、世界の株式市場にも多大な影響を与えました。ただし、中共としてもこのことで中国経済そのものが極端な不況に陥ることを望んでいるわけがないので、こと金融に関しては気を遣った対応となるのではとも言われています。もし言われている様に、中国国内における覇権と利権の争いだけだとしたら、それによって多くの人民に悪影響を与えることにもなります。一部の関係者が儲けすぎや不当な利殖の罰を受けるだけになれば良いのですが、不動産と金融の両方がやられてしまったら中国共産党としてもかなり厳しい状況に追い込まれる事になります。先だって発表されている様に、中国国有企業を含めた政府債務はGDP比で約300%ととも言われています。全く財政は良くなかったことが判明しています。

そんな中、こうした粛清とも取れる策に出ているというのも何か狙いがあるという事も考えなければなりません。個人的な妄想ですが、もしかしたら資金を絶たれた習近平氏が、かつての毛沢東氏がとったように「改革」の名のもとに資本主義的な企業群などを粛清する事で、自分の失政を「無かった事」にする気なのかもしれないのではと思っています。だから痛みは伴うのです。ただその結果、中国は習近平の手で救われたことになるという算段ではないかとも思うわけです。これって習近平氏だけじゃなくて中国人お得意の「無かった事にする芸」なんですよね。皆さんもご存知だと思いますけど、脱線した中国新幹線を、乗客が乗ったまま地面に埋めてしまおうとした国ですよ(笑)

いや、笑い事ではないのですが、事実そういうことを平気でやる一面を持った国なんですよね。だから「無かった事」にする技術と思考は出来上がっているんです。だから怖いんですよ、何処まで行ってもマズくなったら無かった事にされてしまう可能性が少なからずあるんですから。にもかかわらず、日本企業を始めとした各国企業はこぞって中国ビジネスに明け暮れていたんですよね。まぁ何だか人間の欲というものは限りないと言いますか、あさましいと言いますか、そんな国で商売をして儲けようと思ったんですから、結果も自己責任でお願いしますよって思いますけどね。儲ける時はリスクを取った自分が凄いと言って稼ぎまくり、何かあったら被害者ヅラというのはダメっすよネ。

そんな中国のリスクを垣間見たところで、それでも米国株は上昇を再開し、日本株までも上昇ムード満点な雰囲気を醸し出しています、全く凄いです。この感覚は実は私にとっては経験のない事だと思っています。つまり、ここからは本当の意味での「バブル相場」の到来になって行くのではないかって思うんです。今回の中国や、少し前に話題になったタリバン問題などは織り込みに若干の時間を要するでしょうけど、多分株式相場にとっては「買い場」の材料になるだけなのではという事です。つまり、何だかんだと言ってはリスク要因を作って株を適度に調整させますが、調整でしかなく、下がったところは絶好の買い場となるだけだという意味なんですけどね。結局はそれぞれの国の金利がキチッと上昇していくなどの金融の引き締めが確実になされるようにならない限り、本当の意味での株式市場の長期下落相場はやってこないということなんじゃないかって思うんですよね。私なんぞがそんな風な万年強気みたいな事を言った時が相場の天井なんだって?

・・・そうかもしれません(笑)

しかし、そうかもしれませんが、こうして売り材料も出ている中では、それをこなされてしまうと売りが売りを呼ぶという事や買いが入らなくなるという事が無いんですよ。

適当に下がるから、下がったところで適度に買いが入る、だから買った人はまた儲かるという循環が好回転しているといった状況なんですよね。このサイクルで行けば大した割高感も無く相場は右肩上がりを継続できるんですね。そしてその次に来るのは?って事になるんですが、それは正直いって分かりません。まぁ上がったものは下がるって基本を分かっていれば良いと思うのですが、相場の要諦としては、いくら上がったとしても「浮かれない事」じゃないでしょうか。下がって慌てず、上がって浮かれずですね。

 

いい感じで締められたんじゃないかと・・・(笑)

 

一週間お疲れ様でした、心身ともに休息を十分にとっていただいてまた来週頑張ってまいりましょう、それでは。