おはようございます
昨晩の米国株式市場は調整となりました。
NYダウ -244.95 42098.70
NASDAQ -98.22 19100.94
S&P500 -32.99 5888.55
VIX指数 +0.35 19.31
原油 +0.99 61.88
為替 144.77
米国株式市場は一昨日の反動で下がりました。これはまぁ仕方ないですよね、エヌビディアの決算が待っていて、前日は大幅高ですから、特に理由が無くても下がるものですからね。で、そのエヌビディアの決算ですが、市場予想を上回る決算を叩き出しました。予想を上回る決算を受けて、アフターマーケットは堅調と言ってよいでしょう、約5%の上昇となっています。でも、言い方を変えればそんなもんなんだってことでもあります。前回を69%も上回る売り上げを出しながら、見通しは市場予想を下回ったからだと思いますけど、AI需要がこれからも更に拡大していく事が分かっていて、そのリーダーがエヌビディアなんです。そして株価もPER29倍程度で割高感なしですよ。もちろん、これからCEOによる決算説明会が開かれ、そこで何を言うかを見なければ動けないのですけどね。それにしても、数字だけでも立派だと思いますし、市場予想が高すぎたのではと思います。
一方でAI需要が旺盛であることも一つの要因だと思いますが、米国の金利が高止まりしています。今後AIエージェント開発に拍車がかかり、そうなればなる程、人員削減にも拍車がかかります。今朝のモーサテでも、あのシュナイダー氏が言ってましたが、軍事作戦などに使用すると、たった20人程度の人員でこれまでと同等の軍事作戦が立てられるなんて言ってました。要は人が要らない世界が更に加速することになります。それでもAIエージェントの活躍によって経済は成長していくとしたら、世の中の生活水準はどうなるのでしょうか。AIエージェントを使うという事が、人の生活にどのくらいの影響をもたらすのか勉強不足で分かりませんが、企業など雇う側は経費の節減になるのかもしれませんが、労働者側はどうなっていくのでしょうか。頭の良さから行くと、東大とか京大とかハーバードとかのレベルじゃない超優秀なAIがいるので、真っ先にエンジニアが失職するとまで言われています。その他の産業はどうなるのでしょうか。いわゆる事務方の仕事はどんどんAIがこなす世の中になっていますよね。当然ですが、その部門の人は淘汰され、新規採用もなくかります。製造部門も、ある程度の技術的修練が進めば、熟練工などは不要と見なされます。あらゆる分野、営業、経営、企画等々で人の数は削減されます。いつかの日か、人件費とAI費のどちらがコストかなんて議論がなされるようになるのでしょうか。いずれにしても、余剰人員はこの後、どう暮らしていくようになるのでしょう。だって収入が無いですよね、仕事がないんだから。ただでさえ、職場環境が要因で病気などになり無職となる人が多かったり、学校でも不登校やその後ニートになる方も多いです。AIが進化する事は人間の生活を便利にすると言われておりますが、本当に便利で豊かな暮らしになるのでしょうか。仕事そのものが無くなり、失業者で溢れるなんて世の中には本当にならないのでしょうか。街のファミレスなどでも、配膳ロボが無いお店はありません。その分働けるはずの職は無くなっているのです。今はそんな話にはなってませんが、これからも導入が進むと、レストランだけでなく、普通のオフィスでも、静まり返った部屋にコンピュータの音だけが聞こえて、それでいてこれまでの社員の何倍もの仕事を24時間してくれる。そんな時代にしようとしているように思えてくるのですが、勘違いしているのでしょうか、それとも悲観的すぎるのでしょうか。昔からコンピュータが進化していくとそんな世の中になるのではと言われながらの時間の経過でした。でも、それこそ昨今のAIの進化と普及は、そうしたある種の懸念が現実化する事が、近い将来にあり得るのではと思わされます。だとすると、皆んなでこぞってAI万歳なんてとても言ってられないのではないか、とも思ってしまいます。戦争にドローンが使われ、危うくプーチン大統領が暗殺されかけた、なんて話も聞こえてきます。普通じゃ無いですよね、戦争当事国のトップが危うく自国内で殺されるところだったなんてね。でも、それがAIが絡んだ戦争だという事です。そろそろ何が大事なのか、人間が話し合わないといけない時になっているのではないでしょうか、それでは。