おはようございます
昨晩の米国株式市場は上昇となりました。
NYダウ +271.69 42322.75
NASDAQ -34.49 19112.32
S&P500 +24.35 5916.93
VIX指数 -0.79 17.83
原油 -1.48 61.67
為替 145.64
ウォールマートが値上げするとニュースになっていました。しかし、そもそも米国はここ何年間かインフレだったわけで、値上げに踏み切るという言い方は違和感を感じます。関税の影響で値上げと言いたいのだと思いますが、値上げはトランプ大統領のせいであって、自分たちのせいではないと言いたいのでしょうか。
一方で、ミシガン大学消費者信頼感指数や4月のPPI、住宅市場指数などは水準を下げることになりました。関税が景気を悪化させているという事になるのか、それとも関税が無くても元々悪い状況だったのか、どちらかというと後者のような気がします。だとすると、景気は関税の影響も重なり、更に悪化することになるのでしょうか。
今朝のモーサテでは、米ハイテク企業のリストラについても触れられていました。実際にはAI開発の強化に伴うリストラであると言っています。という事はAI開発が進めば進むほど雇用状況は悪化していくという事になりますよね。自分たちで開発して、自分たちが解雇されるってどんな話って思うのですが、こう思うのは私だけでしょうか。今朝の話では、Microsoftを例に挙げ、AI開発をAIが行なっていて、その割合も約30%になっているとのことでした。この事は、AI開発企業だけてなく、近い将来もっと広範な業界に広まっていく事を示唆しているのでしょう。そうなると、解雇される人間は、その後の人生をどう過ごしていく事になるのでしょうか、とても心配になります。
株だけは何かにつけて、理由を付けて上昇相場を継続しているように見えます。でも、何か引っかかると言いますか、株高は良い事なんですが、本当に継続するのかと懐疑的に見てしまいます。というのも、やはりそうした景気に対する不安や、雇用に対する不安はAIが進化すればするほど増大し、現実のものになる可能性が高いと思えるからです。確かに、リストラすると経費は減りますので、会社の業績は良くなります。人が減り、固定費が下がる事で、業績は向上するから株価が上がるという理屈です。昔から不景気の株高という言葉で現されてきましたが、正に今はAIの進化が人減らしになってきました。その結果、株価は上がるが雇用は悪化するという事態を招ているのではないでしょうか。
AIの成長や進化が、世の中を便利で快適な世界にするといった話が出ています。しかし、それは同時に雇用の崩壊と裏返しの利便性だというなら、果たしてこれが我々一般人の望む姿なのでしょうかね、とても疑問です。
それでは。