株歴30年生の雑感ブログ

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トランプ関税は正しい⁉︎

おはようございます

 

昨晩の米国株式市場は暴落となりました。

NYダウ    -2231.07   38314.86

NASDAQ   -962.82    15587.79

 S&P500    -322.44              5074.08

VIX指数             +1.05                     45.31

原油                   -4.96                     61.99

為替                                              146.94

 

引続き景気後退懸念により株式市場は続落となりました。藤井厳喜氏のYouTubeを拝聴したのですが、この度のトランプ関税は全く正しいと仰ってました。理由は米国が超貿易赤字国だからという事です。今から約100年前、1929年に世界恐慌が起こりました。その翌年、フーバー大統領はスムート・ホーリー法という法律を通してしまい、高関税策をとったのです。その結果、米国はさらに酷い状況に陥りました。当時の米国は貿易黒字国であったので、保護主義的政策は自分を苦しめる事になりました。翻って、現代の米国は超の付く貿易赤字国ですよね。トランプ大統領が言われるように、米国の富が出て行っている事になります。これに対して、赤字を解消して歩留まりを作れるようにするために関税をかけるわけです。当然ながら、相手国、我々日本にとっては厳しい事になります。裏返すと、これまでは米国という市場で商売して、その富を日本に持ち帰っていたとも言えるわけです。だから「日本」が儲かったわけです。しかし、このまま行くと米国はもたなくなる、だから保護主義政策として関税をかけるんだという事なんですね。そして、この事は国を守るために全く正しい政策であり、何なら日本こそ保護貿易をする必要があるのではないかとも仰っていました。これまで、世界は自由貿易こそが正しくて、保護貿易は悪だといったプロパガンダが蔓延していたとも言ってます。では、自由貿易を推奨した結果はどうだと言えば、今の日本にも言える事ですが、安く作れるところがどの分野においても優先され、自国産業が疲弊し衰退しても、それでも自由貿易の名の下に、自国民が苦しまなければならなくさせていると言われます。全くその通りだと思います。自由貿易が成り立つのは、お互いの国力や産業力などが同等程度である場合しか事実上成り立たないのではないでしょうか。言ってみれば、それぞれの国には歴史があり、文化も違います。取れる資源の種類も異なりますよね。日本で言えば米作は基本中の基本です。これさえも安く作れるところにシェアを奪われたらどうしますか。やはり何処の国や民族も、そこの生活や文化が持続可能にならなければいけません。自由貿易は取引を活発にするかもしれませんが、言い換えれば、競争を激化させるだけですよね。それで良いのかと言えば、ダメに決まってます。例えば稲作はもう破綻したので、外国産の米を輸入して、日本人の腹を満たすなんて事にして良いのかと訊かれれば、答えはノーですよ。輸入先が不作になったら、日本向けの米輸出を優先などするはずがないですよね。やはり、何と言われようと、食料自給率は基本的は100%を目指さないとダメであり、今のように38%前後の低水準が良いはずがないんです。少なくとも米だけは国民みんなが安価で継続的に供給されるようにしていかなくてはならないんです。それが政府の責任であり、仕事なんです。保護政策はそのためにあるので、悪でもなんでもないんです。そもそも、関税が悪であるなんて事はないじゃないですか。ですから、今文句を言っているのは、米国の富を搾取してきた側が、これから搾取しづらくなる事に文句を言っているという事になります。これが米国側の論理だと思うんです。今回は、この事と併せて、トランプ大統領がどうしてもやらなければならないと考えているのが、前にも書いたフェンタニルの事です。この鎮痛剤として安価に手に入る合成麻薬は、今の米国人、特に若い人や低所得者に中毒となって襲いかかっています。この事も、米国を衰退させる目的が見え隠れしていて、一刻も早くこの流れを堰き止めないと大変な事になると考えています。だから国境を接する国に対して高関税と国境警備を強く求めているわけです。そして、少額取引の関税免除措置の撤廃を決めたのもこの為だと言われます。米国では800ドル以内の輸入品には関税はかからないんですが、その制度が悪用されて、フェンタニルなどが入りまくっていると言われています。かの麻薬は薬として強い鎮痛作用があり、モルヒネの100倍とも言われますが、依存性も高くそして致死量も僅か2mgと少量です。ですので、死亡者が激増し、死なないまでも中毒患者が、路上にゾンビのように白昼から横たわってる様が全米レベルで見られるようです。そんな惨状を無くすには、まずフェンタニルを国内に入れないようにして、中毒患者に手当を施す事が必要になります。そうした事を考えますと、米国が取るべき政策は自ずと関税になるんです。トランプ大統領が言う、これから黄金時代が来るというのは、守るべき産業は守りつつ、米国内で主に製造業が振興され、米国内で働く人が増える事なのです。その為もあり、AIや科学技術分野での優位性を継続させ、中国などに追い越されないようにしないといけません。その為には保護すべき分野は徹底的に保護する事が今は必要だというのがトランプ大統領の考えだろうと言ってます。テレビを付けると、コメンテーターなど殆ど全員が、トランプ憎しで、トチ狂った事を米国民が選んだ大統領がやっているなどと言ってます。私も最初はそう思いましたが、よくよく考えると藤井厳喜氏の説明の方が納得性は高いと思われます。もちろん、そうじゃないとする考えもあるんだと思いますが、やはり自国経済が滞る事を良しとするなんてのは無しだと考えないと、自国民のその分野の人は失職しますし、こと食糧など生きていく為に必要な分野は相手に主導権を握られてはいけないんです、当たり前です。日本人の生き死にを外国人に握られるなんて有り得ないです。そう考えればトランプ大統領が行った政策が正しい事は理解できるはずです。ま、あとはやり方かとは思いますので、「米国は寛大だ」とかあまり言う必要はなかったと思いますが、これから黄金時代の到来を高らかに吹聴した手前、遜った態度も取れなかったのでしょう。私個人的には、富を奪われた云々は言い訳であり、米国もその軍事力や経済力、金融力を駆使して暴利を貪ってきた事もまた事実だと思ってますので、言い方は他にもあったろうとは思いますね。

さて、これからの株式市場は、そうは言っても暫く下降線だと思いますので、焦って買わない事かと思います。持っているものをどうするか、の方が深刻ですよね。ホールド一択の方は何の問題もないですけど、ここまでで結構下落した水準まで持ってしまったのを売るのか、耐えるのかは考えどころです。人それぞれ買値も違うし、それぞれの銘柄も過去の安値からの現在位置は違いますので、既に過去40年くらい前と比較して最安値と変わらないくらいなら耐えるのも有りだし、まだまだ高い水準なら、ここで一旦キャッシュにしておくのも有りかもしれません。答えなどない世界ですが、米国が一時の調整なら耐えた方が良いし、今後10〜15年続く大不況を想定するなら売り一択となります。答えは神のみぞ知るですけど、言い方を変えればトランプを信じるか信じないかはあなた次第といったところでしょうか、それでは。