おはようございます
昨晩の米国株式市場は上昇となりました。
NYダウ +397.82 34098.10
NASDAQ +149.90 11174.41
S&P500 +53.64 4003.58
VIX指数 -1.07 21.29
原油 +0.44 81.39
為替 141.33
米国株式市場は少し金利が低下するとこんなに上がるんですね。まぁ理由としては家電量販店のベストバイとスポーツ用品店のディックス・スポーティング・グッズの決算が良かったので年末商戦の期待が膨らんだって格好みたいですね。確かに米国内ですら折からのインフレで消費は落ち込むと想定されてますからね、そこへ来て小売業の決算が良かったという事ならば株価は喜び勇んで上がりますよね。ただせすね、それにしてもなんですが、先日知人から素朴な疑問を言われたんです。それはNYダウについて何ですが、あれだけインフレ懸念、景気後退懸念が言われていて、かつ未だにウクライナ紛争は終わっていなくて、欧州においても相当なインフレでデモまで起こっていると言われているじゃないですか。それに対して何でNYダウはこんなに高い位置にいれるんだろうねって内容です。ご存知の通りNYダウは今年1月に史上最高値を付けましたが、その数字は36,952ドルです。37,000ドルにわずかに届かなかったのですが、そこが最高値となています。それに対して、昨日は上記にあるように34,098.10ドルの終値となっていました。その間にFRBは0.75%の利上げを4回も行い、FFレートは確か4%となっているはずです。裏返せば高値を付けた1月はまだFFレートは0.25%でしたよね。11月に入り4回目の0.75%上げで4%になったわけです。そういう経緯を踏まえて今のNYダウを見ると、まるで利上げをしていることが株高になっている様に見えると言うんです。そう言われると確かにそうですよね。米国では1回の利上げを0.25%として考えているようで、0.75%の利上げは3回分をまとめて一気に引き上げた事になります。たらればは不要ですが、3月から利上げを始めたので今月で9ヶ月目であり、単純に0.25%×9回=2.25%分となります。当初FFレートはでしたから、もし毎月1回分の利上げを行ったとすると、現在のFFレートは2.5%という事になります。現在のFFレートが4%ですから、その差は1.5%です。これも単純に割れば6回分の利上げに相当しますよね。別に回数は関係ないんでしょうけど、でも1回分が0.25%としているわけなんで、そういう見方をすること自体は間違ってはいないと思うんです。そう考えると現在は6ヶ月先までの分を先取り的に利上げしたって解釈をしても間違ってはいない事になりますかね。だとすると、よく言われる株価の先行性は大体ですが半年先と言われます。今株価が上がっているのは、先日の利上げでもって半年後はインフレが収まっているので株高で問題ないということを現わしているのかもしれないですよね。こじつけっぽい話ですが、リストラを相次いで大企業が発表していますが、そうすると失業者は増えていくんですが、企業としてはスリムになります。リストラをされた社員さんは可哀そうですが、企業はそれで良くなるので買われるわけです。そんな理屈も景気が悪化し物が売れ無くなれば結果として企業業績も悪化するので、つかの間の夢に過ぎないという事もあるのですが、でもリストラは買です。そんなこと等を考えていくと、売上が立っている間は景気に問題は無いし、これまでの利上げでもってインフレ自体は相当抑える事が出来ていると判断されたのであれば、株式は上がる、つまりは不景気の株高ではないですが、政策や経営判断がなされたことで株は買えるようになったと「売り方」が考えたのかもしれません。まぁ実態は何だか分かりませんが、何かのトリガーがかかって買戻し指令がプログラムから発動されただけなのかもしれませんけどね。でもこうして実際の底値は形成されていくのかもしれません。誰かが底を付けたかなんて分かりませんし、無意味な詮索ですしね。現実はこうだと認めて対応する事だけが我々弱小投資家に許された対処法ですからね。ただし一方で、金融リスクがドンドン大きくなっていっている事には注意しなければなりません。とある方も散々警告しておられますが、今の状況を簡単に吹き飛ばすくらいのクラッシュが起こる可能性はこれから起こる可能性の方が高いですからね。なので、甘く楽観視することなく、でも悲観のし過ぎで投資チャンスを逃すことも避けていき。上手く相場に乗っていけたらと思っています。
今日はあいにくの雨ですね。天気予報で分かってはいたのですが、やはり貴重な年内最後の休日が雨だと気持ちも沈みがちです。でもまだ明日と明後日は仕事ですから、英気を養っていく日にしたいと思います。寒さ対策して気分転換していきましょう、それでは。