おはようございます
そう言えば書き忘れていたのですが、この土曜日のNHKニュース(WEB版)で円安の記事が掲載されていたんです。ご覧になった方もいらっしゃったとは思うのですが、気がつかれましたでしょうか、為替の解釈がNHKですら変化している事に。どういうことかといいますと、円安が日本企業の収益を悪くするというような言い方になっているんです。今となってはその通りなのですが、これまでの円安に対する見方って違いましたよね。円安というのは例えば1ドルが100円から120円の方へ動く事を言いますよね。つまり見た目上では120円→150円→200円となって行く事を「円安」と言いますよね。ということは、同じ金額のドルであれば円安になるほど円金額は多くなるという事ですね。これまではそうなってくると日本企業の収益はその見た目の通り増額される事になり、特に輸出企業などは収益の増加要因となっていたわけです。だから円安は株高要因だったんですよね。ところが最近はその傾向が変わってきたんです。輸出企業の不断の努力により会社の収益構造を変えてきたため、全部ではないものの最近では円高の方が利益が増えるようになってきているんです。また円安はコストアップに繋がるので減益要因とも言えてきたのですが、価格転嫁できるなら売上増の要因ともなり得ることでもあるのです。ということはある程度であれば為替の変動は中立要因となるのですが、NHKはハッキリと収益の圧迫要因と言いましたね。円安は為替差益が増えるので増益要因であるというのが昔は定説のようなものだったんですが、時代が変わると考え方も変わるものですね。そういう事となると株式市場にとっても円安は下げ要因となってくるはずですよね。だから最近それ程上がらなかったのかな?まぁいずれにせよ言えることは、時代が変わって解釈が真逆になっても、日本株にとって為替は何時の時代もあまり味方してくれないものになっているようですね。しかし、これから日本の金利が上がらずに米国との金利差が開いて行く事になっていった場合、日本の富が、それも価値の高いものからドンドン外国企業に買われていってしまいそうですね。むしろそちらの方が問題ですよね。高級マンションや優良企業などが円安によって外国企業から見た場合、とってもお安い物件に映ってしまいます。日本人や国内企業から見るとべらぼうに高額だと感じるものでも、外国企業から見ると手ごろな値段としか見えないという事です。1ドルが100円の時と120円の時では外国人から見ると20%も日本円が多くなったことになります。当たり前ですよね、100万ドル日本へ持ってきたとして、100円なら1億円ですが、120円なら1億2000万円になるという事です。これを単純に10倍とか100倍で考えてみてください。単純計算以上に実務上は凄いことじゃないですか?100億円で考えたら20億円違う事になります。物件のランクが変わってきますよね、でも外国人からしたらもってきたのは1億ドルに変わりは無いのです。しかも例えばビルなどの不動産等は、日本の物件は手抜きなどは無いですし品質も良いものばかりです。それを少し前よりももの凄く安く買えるとなったら私でも食指が動きますよね、買えないですけど(笑)怖いことなんですよこれって、外国人に不動産の所有権を認めてしまっている国ですからね、この国は。そんな国どこを探しても無いですよ。一度外国籍の人間に所有権を持たれたら何も出来ませんよ。だとしたらこれからどうなるのでしょうね。円安が進んでしまったら、例えば150円とかね、そうなったら日本国民は商品そのものの値上げと為替の円安進行でとんでもない物価になる可能性が既に現実味を帯びてきています。トルコのように為替による物価上昇分は国が持ってくれると言うならまだ良いんですが、それだってそれ自体が要因となって更なる通貨安と物価高を招く事になってしまいます。とは言え自助努力ではどうにもならなくなるので、日本人が窮地に追いやられる可能性は高まってしまいます。そんな日本人を横目に、外貨保有額が当たり前に多額である外国人からしたら、日本の物価は上がったかもしれませんが、自分達の保有する外貨も値上がっているのでなにも困りません。困るのはほぼ全財産を「円」で保有している日本人だけです。そんな国になろうとしていると言った危機感すらあまり感じられません。節約すればいいじゃんとか、物価高はそうは続かないとか言っている人もいるようですが、脳内お花畑すぎますよね。と言っても、じゃあお金のない人が今から何が出来ますかって言われれば、それに答えるのは難しいですが、何かのCMでやっているように、給料を上げてもらうしかありません。じゃあ給料を上げるほど各企業は余裕があるのでしょうか。余裕のある会社もあるでしょうけど、多くの会社はそんな事はありません。利益が出る好循環が出来ている会社さんなら従業員のために賃上げをしてくれるところもあるかもしれません。しかしどんなに気持ちがあったって、お金がなければ、利益が上がらなければ従業員たちにインフレ率以上のベースアップなど出来ようはずもありません。そんな事になる事を素人でも想定できるような時代を迎えているんですよね。だから、と言うわけではありませんが、少しは外国為替の影響を受けるものへお金をシフトさせておいた方が良いとされています。私も今回の円安は悪い円安であると思うので、多少なりとも外貨運用を取り入れた方が良いと思います。
さて今日は雨模様の一日となるそうですね。気温も真冬並みになるとか言ってますね。昨晩もうっかりすると冷えてしまうくらいの寒さとなりました。4月に入り入学式なども間近になってきて、桜もほぼ満開になってきています。でも寒い日は寒いですのでくれぐれも天気をなめてかからないようにしていきましょう、それでは。