株歴30年生の雑感ブログ

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米国株は金利上昇織り込んだ?

おはようございます

 

昨晩の米国株式市場は続伸となりました。

NYダウ   +518.76     34063.10

NASDAQ     +487.93          13436.55

S&P500       +95.41             4357.86

VIX指数          -3.16                   26.67

原油               -1.41                    95.03

為替                                         118.75

 

久しぶりの地震でしたね、皆様におかれましてはご無事でしたでしょうか。怪我など無ければ良いのですが、ご家族を含め安全であられることをお祈りいたします。それにしても夜中の地震は恐ろしいですよね、停電なんかしたらもう本当にお先真っ暗じゃないですか。幸い私の家は何事もなく無事だったのですが、娘の住むマンションは停電したようです。まだ1歳にならない赤ちゃんと二人きりだったようで可哀そうな状況となりました。特別な被害は無いようなので一安心ではありますが、これからも余震があると思われますので警戒はしなければなりません。

さて、米国にVIX指数と言うのがありますよね。通称「恐怖指数」といいますけどね、もう皆さんよくご存じの指数ですよね。数字が大きいほど市場参加者はリスクを感じているというやつです。一昨日の株価上昇でVIX指数は下がったとはいうものの、まだ30を少し切ったくらいですので、何かあればまたいつでも跳ね上がれる位置にいます。いつも思うのですが、それなりに米国株が上昇してもVIX指数が大して下がらないとあまりいい気分にはならないですよね。そんな風に個人投資家には効果てき面な指数なんですが、実は欧州版もあるんですよね。それは「VSTOOXX欧州恐怖指数」と言われるものです。なんでこの話をしたのかと言いますと、普段はVIX指数ばかり見ているのですが、今回の主戦場はウクライナであり、それは広い意味では欧州という事になります。だとしたら欧州版VIX指数はどんな風に動いていたのだろうと、素朴に思い立ったという話です。特に崇高な理由があった訳ではありませんでした。その欧州恐怖指数なんですが、ここ最近の最も高い数値は3/4に付けた49.64ポイントでした。ロシアがウクライナに侵攻したのはもう少し前の2/24でしたね。因みにこの日の数値は38.13というものでした。その後に49.64ポイントを付けるのですが、侵攻した日が最も高い日と言うわけではなかったんですね。じゃあこの3/4という日に最高となったのには何かわけがあったのでしょうか、知りたくなりますよね。という事でネットで3/4付近を捜してみると、多分ですがロシアによる原発への攻撃が最大の要因ではないかと思います。恐怖指数はどれか一つの理由で上下の要因を説明できるものではないので明確な理由というものは無いと思います。しかしながら原発への攻撃はインパクトがありますからね。それが一番の理由と言っても差し支えないと思います。ただですね、この欧州恐怖指数なんですけど、最高値は今回じゃないんです。いつが最高値となったのかというと例のコロナショックの時です。あの時は株式も瞬間的ですが今よりも大きく下げました。その時の数字は57.77だったと思います。瞬間的にはもう少し高い場面もあったかと思いますが、コロナよりも戦争の方が怖くないという事なんですね。そう言われればVIX指数もその時の方が高かったですね。やはり60近い数値だったと思います。まぁ言ってみればコロナは地球規模ですが、ロシアのウクライナ侵攻は地球規模で見たら局地戦という風にも見えます。しかしその当時はまだコロナに対する意識はそこまで高くなかったと思うんですよね。それでもそういう数字になったという事は事実ですので、相場はコロナの方が怖いという事を現わしたということになります。ただ、もしかしたらこれから恐怖指数は再上昇してしまうのでしょうか、よく分からないですね。

米国株式市場はFOMCもありましたが、小売売上高の発表もありました。2月の小売売上高は予想を下回り+0.3%という数字でした。それでも強いですよね。そしてFRBは昨晩をもってゼロ金利政策を解除しFFレートを0.25%引き上げました。利上げは2018年12月以来という事みたいです。そしてさらに、今年の年末時点での金利見通しを1.75%~2.00%としました。現在が0.25%~0.5%ですのでまだ利上げ余地が相当あるという事ですね。さて株式市場はこのFRBの見通しをどう判断したのでしょうか。結果、株価は上げたわけですね。なのでこの程度の金利上昇は売り材料としては織り込んだと言えるわけです。FRBはさらに付け加えてコロナについては触れず、ウクライナ紛争によりインフレが高まることについて警告したようなんですね。あくまでこの時点でという事になるのでしょうが、景気の持続性についてはコロナよりもウクライナ紛争の方が物価高の要因となり注視すべき問題だとしているという事です。さてそうなると金利についてはウクライナ情勢が長引くと物価上昇圧力は高まり続ける事になり金利もその分上昇しやすいという事になります。そうなると停戦が合意され一連の騒ぎが収まれば株式市場はここから相当上がると見て良いという事になります。そう判で押したような理屈で動いてくれるわけではないという事は分かっていますけど、簡単に言えばそういうことになると思って良いという話だと思うんですよね。しかしながら、NYダウのチャートを見ると、今回の下げは2段下げのあと揉み合って上へ向かってくれているように今の所は見えます。そうなると上昇の目先の目途は以前にも申し上げた34,900ドル辺りになると思います。若干の前後はあると思いますが、そこまで来ると一息入れてこの先をどうするか考える所になるのではないでしょうか。いや、これから先って、私は20年~30年先を見てるんだけどって人は、何の問題もありませんからどうぞ黙ってお持ちになっていてください。私のようにそこまでは寿命的に運用できない人はやはりこの先の景気後退の確率なども一応考えに入れておかなければなりません。やはり怖いのは景気後退ですからね。景気後退は無いと想定するなら意mが買い時ですよね。しかし品薄感や供給制約が続く事で結局インフレは収まらず、金利上昇と繋がっていくのであれば待っているのは景気後退局面ですよね。何でも時間をかければ大抵のことは解決します。時間があるのであれば大した問題ではないのです。しかし時間に限りがあるとそうはいきません。やはりオプションじゃないですが時間的価値って人間自体にもとっても大事ですね。年を取ると見につまされますね(笑)そして不気味なのは何だかんだと言って米国の金利は上昇しているという事です。ウクライナとロシアで停戦の合意がなされると、ロシアに対する制裁はどの程度解除されるのでしょうか。まるで何事も無かったかのように普段に戻るのでしょうか、それともこれを機会にロシアそのものを潰しにかかるのでしょうか。停戦した以上、経済を通常に戻さなければなりません。その時にロシアの資源が滞るようだと通常になれませんよね。そうしたことなどは株式市場にとっては問題なはずなんですが、取り敢えずのところは停戦合意に向かっている事で株価は回復過程に入ったような感じには見えます。まぁ私のような小心者には、この戻りの上げは売り場になるだけなんじゃないかと勘繰りたくなるんですけどね、疑いすぎでしょうか?昨夜の地震ではないですけど、2度ある事は3度あるって言いますよね。正直振り回されっぱなしなんですが、出来ることならこれで調整は終わりとなって改めて最高値を大幅に更新していくようになってもらいたいものです。今年は米大統領選挙の中間選挙の年だってことは常に意識の中心に据えておくくらいのことでないといけないかもしれません。このさきまだ不透明なことが多々ありながらの相場展開なんでしょうけど、基本は嫌なら運用しないということですね。無理してやるものではないという事。その基本的な姿勢を確りともって臨めば「自分は」どうすべきかは見えてくるのではないかなと思っているところです。

今日までは天気も良いようです。でも朝晩はまだ肌寒いですし、日中は相当暑いです。体調管理がこれまで以上に求められると思いますので各々ご自愛ください、それでは。