株歴30年生の雑感ブログ

株式相場と資産運用と転職の雑記ブログかな

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運用継続?それとも・・・

おはようございます

 

昨晩の米国株式市場は続落となりました。

NYダウ    -170.64     36236.47

NASDAQ    -19.31             15080.86

S&P500      -4.53                4696.05

VIX指数      +0.23                   19.96

原油            +1.63                  79.47

為替                                        115.91

 

昨日のブルームバーグの記事で米国ハイテク株の下落に関する興味深い内容のものを見ました。Lu Wangという名前の方の記事のようです。内容は年明け以降のハイテク株売りは金額ベースで約10年ぶりの水準に達したと言っています。バリュエーションが高いことが売却に走った理由とのこと。コロナ禍も手伝ってハイテク、特にネット絡みとソフトウエア関連が株価上昇を演じてきた中心バッターだったわけですが、FRBの想定以上のタカ派ぶりと、それによる金利上昇がもたらすコストアップは今後の運用に重くのしかかってくることから売却へ走ることとなった、というような事が書いてあったと思います。うむ、果たしてそうなのでしょうか・・・? と言うのも、ハイテク銘柄の多くはもっと前から下げ始めていましたよね。この記事が言いたかったことは、特に4日までの4営業日がリーマン級に凄い売りが来たってことなんだろうと思います。つまりは「売っているんだよ」と言いたかったんだろうと思うんです。でもだとしたら、やはり米国株は凄くないでしょうか? だってリーマン級の売りが来てもこの程度しか下がらないんですよ? その当時を知る人からしたら、10年前のあれのほうが余程凄い売りだった様に思いませんか? ある意味この世の終わりのような雰囲気さえ漂っていた感じがします。それに対して今回はというと、きつい下げだなって思いますが、リーマン級などとはとても思えません。むしろ相場に上下があるならこれくらいは変動幅として想定内なんじゃないかって感想を持つと思うんですよね。

それよりもハイテク株は昨年の秋以降パッとしない展開が続いていた気がするんですよ。もう少し言えば、ナスダック指数は今なお堅調に見えますが、個別株は全く違う動きでしたよね。前にも書きましたが、いわゆるGAFAMがとてつもなく巨大であり、株価も下がらないから指数が保たれていたと思っているんです。

例えば、

ネットフリックス 高値:昨年11月の691ドル、安値:現在

スナップ     高値:昨年9月の83ドル、安値:現在

ロク       高値:昨年9月の473ドル、安値:現在

クラウドフレア  高値:昨年11月の217ドル、安値:現在

などなど中堅どころの銘柄の落ち具合は昨日今日ではないんですよね。もっと言えば、有名な銘柄で昨年前半で高値を付けてしまっているものも多いんです。では逆にGAFAMはどうでしょう。アップルはご存知のように時価総額3兆ドル突破しているのは現在進行形です。アマゾンは下がってこそいますが下落率は約10%にすぎません。では最近社名変更したフェイスブック(メタ)はどうでしょうか。ここは高値からの下落率が約14%となっておりますが、ここは社名変更による賛否があるかと思いますので他のGAFA銘柄よりも若干だけ下げがきついかとは思います。ではマイクロソフトとアルファベットですが、高値からはほんの少し下げていますがそれでも約8%の下落です。つまりいずれも下げてはいても極僅かであり、前述したような銘柄からしたら大したことないんですよね。勿論だからこその「GAFAM」なんでしょうけどね。しかしそのために多分に指数の持ちが良かったことになり、いつまでも米国ハイテク株が上げ続けているような錯覚を思わせている事に繋がったのではないかと思うんですよね。一方でこうした中において上げ続けている銘柄もあるんだと思います。でもこうなるとそうした銘柄も売られがちになってしまいますのでね、少しの間調整色の強い相場となることを覚悟しないといけないかもですね。

下がってくるといつものことなんですが、気分が滅入ってきます。これは人間である以上仕方のない事ですし、そうでないと人間ではないと思います。しかしAIが相場に取り入れられてからというもの、「人間」でないものが相場で威力を持つようになってしまいました。彼らには感情はありません。NYダウが10,000ドルであれ50,000ドルであれ、単なる数字でしかありません。下げ続けて損失額が大きくなろうともそれを何とかしようと「思う」ことは無いですし、ゼロになるとしてもなんの思い入れもありません。あるはずがないですよね、「こころ」がないんだから。そうなると何かきっかけがあれば株価が大きく上下することは簡単に起こりえますし、動きの大小は数字が変化しただけということですよね。人間としては、と言うより投資家としては一般的に数字が小さくなることは損失を意味し、逆は逆を意味します。我々は何のために運用しているかと言えば、自分の財産を増やすためです。AIもそういった目的を持たせてはいるのでしょうけど、成功したとしても嬉しいと思う気持ちも無ければ失敗したからと言って生活が出来ないとか言う問題も生じません。ですから心は無いものの、常に冷静であり続けるので人間は同じ土俵で運用するのは不利な気がします。なのでお互いにAIを使って運用する事にした方が良いとも考えられます。でもそれで良いのでしょうか、投資家が自分で考えて投資するという事はもう愚かなことなのでしょうかね。よく分かりませんね、むしろその事についてAIに聞いてみたいものです(笑)

本日もダラダラとくだを撒くように書いてしまいましたが、そろそろ相場について一旦撤収したほうが良いのか、それとも金利の上昇は事実上大したことは無いと判断して運用を継続するのか、考える頃にきているのかもしれません。こうした弱気になっている時が絶好の買い場であったことも多々ありました。一方でそうした強気がぬぐえずに中長期にわたって塩漬けを余儀なくされたこともまたありました。ホールドが正解か売却が正解かは結局今が過去にならないと分からない事になります。全面撤退までする必要はないものと思いますが、思案のしどころに来ているという感じはしているんですよねぇ。今年に入って下げ相場な上に雪まで降ってしまい、少し気持ち的にはやられ感が強くなっているのかもしれません。仮想通貨も金利上昇懸念から大幅に下がってきました。まぁ、こちらは下がってくれればむしろまたとないチャンスと考えていますので良いのですが、時代はそっちだよって言われているのですかね!?

今日は気温も上がり晴れてくると言われていますが、朝は凍結していますのでくれぐれも気を付けてお出かけください、それでは。