おはようございます
昨晩の米国株式市場は反発となりました。
NYダウ +560.54 35492.70
NASDAQ +360.14 15341.09
S&P500 +81.21 4649.23
VIX指数 -1.85 21.02
原油 +2.88 71.48
為替 114.08
米国株式市場は連日の乱高下で賑やかですね。こういう時は相場のこの語がどうなるのかを決める動きですから重要と言えば重要ですね。さすがに金利も上昇して、10年国債利回りも少しだけですが順当に上昇を見せました。しかし、まだまだ上下にぶれやすい相場ですから昨晩上昇したからと言って浮かれてはいけませんし、逆に下落したからと言って悲観してもいけません。むしろ下がってきたら買い場が近づいているとして寄ろばしく思うくらいじゃないとダメかもしれませんね。とは言え、下がれば保有株は値下がるわけですので、心配になったり売りたくなる気持ちが本能的に起こるのも分かりますので、そのような感情を否定もしません。やはり人間ですのでそうした感情があるから上がって嬉しくも思うからなんですね。要は悪いことばかりではないという事ですね。下がってくると自然と雰囲気も暗くなりがちですよね、でもいつまでも沈んでばかりもいられないといって気持ちを奮い立たせる感じだと思うのですが、まぁ下がったことは受け入れてしまって、そしてただ下がっただけ、それだけのことと割り切るのが一番だと思います。また勝手に上がっていきますから、心配しなくてもね。
そしてそう思えるのは、現在の日本を含む先進国各国の国債発行額が巨額である事です。日銀がまさにそうですが、本格的な金利上昇など考えられませんよね。国債の利払い費が大きすぎて金利を上げることは「自滅」「墓穴」行為だからです。少しくらいインフレだからと言って金利を簡単に上げていたら、一体国は毎年いくらの国債費を支払わなければならないでしょうかという事です。日米欧は今回のコロナ禍以降だけでも相当額の国債を含めた債券を市場や金融機関から買い上げています。それらは資産として償還分を除いても相当額あるはずですし、これからも国債発行が続くのであれば金利高は出来れば避けたいところのはずですよね。そうした需給面の事を考慮すると各国の中央銀行で若干の差はあるかもしれませんが、金利を本格的に上げていく事はかなり難しいという事になるのではないでしょうか。
そこへいくとトルコのエルドアン大統領がこの度行った策はおる意味面白いものでした。トルコはエルドアン大統領の指揮のもと、金融緩和策を長期的に継続しています。トルコの中央銀行の意見を無視或いは批判して更迭人事さえ辞さない格好で強権を振るっているのが独裁者エルドアンです。しかしエルドアンは金融をよく理解しています。自国通貨があって通貨発行権があるトルコはインフレになってはいますが破綻することは無いのです。お金がなければすれば良いのですから。そのことを良く分かっているエルドアン大統領は昨晩預金保護措置なるものを発動しました。これは低金利であるがゆえにですが、外貨換算した為替レートと預金の利回り差を預金者の預金口座に補填してあげますというもの。国が補填するってことですよ。国が必要な分だけトルコリラで預金してくれている人にある一定期間に生じた差額分補完しますよというものです。あるアナリストはこれらの措置について財政と金融の混同したやり方であり、本来はそれぞれ独立して行うべきものなので危険なやり方だと批判しています。しかし本当にそうでしょうか?各国それぞれ事情がありますし、お金というものの本質をエルドアンの方が良く分かっているのではないかと思うんですよね。これってちょっと違う話になるかもですが、最近言われている「ベーシックインカム」と似ていると思うんですよね。トルコの例はあくまで預金についての措置ですが、国民的な立場からすれば補填してくれるとか、保障してくれるという意味では同じなんです。方法論が違うだけだと思うのですが、話が飛躍し過ぎてますでしょうか(笑)要は最終的にはお金がみんないるってことなんですよ。トルコ国民もおりからの金融緩和政策でインフレになっている事への弊害が物価高という形であるんですよね。だから文化上昇分くらいは国が面倒見るよって事なんですよ、多分。だってしょうがないじゃないですか、国民はそれこそ株でも持っていればその分ね上がったかもしれませんが、いよいよもって株価も下がり始めてきたわけですよね。エルドアンは馬鹿じゃないのでそういったところをよく見ていると思います。中々の人物だと私は思っているんですよね。そんなこんなでトルコリラは持ち直してきました。何かを示唆しているような気もするんですが、気のせいでしょうか(笑)
今日も寒いですねって当たり前ですよね冬なんですから。でも毎朝の寒さが堪えるようになってきました。乾燥もしていますので風邪をひきやすい環境です。くれぐれも体調管理には気を付けて年末まで頑張りましょう、それでは。