おはようございます
先週はSARSに対する懸念が顕在化した事により米国株式市場は下落しました。
やはりたっと1回、200ドル程度下げただけでは収まりませんでした。
今週もSARSについては引き続き注意しながらの展開は余儀なくされるのでしょう。
一方で、今週はFRB(連邦準備制度理事会)が28・29日にFOMC(連邦公開市場委員会)を開催します。
さらにFB(フェイスブック)、アマゾン、アルファベット、マイクロソフトなどいわゆるハイテクの雄がこぞって決算発表を控えています。
先週はネットフリックスが決算発表したのですが、予想を下回る内容だったため売りが加速してしまいました。
好調な景気経済を謳う米国株式市場においてハイテクの決算は屋台骨の1つでもありますから、今週の決算は目が離せないと言った所でしょう。
それから為替が108円台になってきました。
つい先週まで110円台だったんですが、これもSARSのせいなんでしょうか?
多分そうでしょうね。
「安全資産」という名のまやかしで円を買う。
為替の世界の常識的行動パターンなんですが、いつまでそれだけで円を買う相場を成り立たせるんでしょうね?
そろそろ違う法則の様なものを作り出してもらいたいものです。
こと為替についてはトランプ大統領のドル安意向が強く、中々円安方向に振り向きずらい傾向があります。
この点においては為替はトランプ大統領の政権が後退するまでは致し方ないのかもしれません。
しかし、この2・3日の円高はトランプ大統領のせいではなさそうです。
そこのところはきちんと色分けして考えておきたいなと思います。
むしろここまではそうなんですが、これ以降円が高い方へ進む際に、トランプ発言が出てくるのか、ある意味自然体で行くのかでは同じ円高でも意味が違ってきます。
久しぶりの108円台ですが、今後は日本株式市場の行方にも大きく関係してまいりますので、ここからの円高には要注意です。
ましてや自然体での円高は恐ろしい。
チャート上の節目は色々あるけども、止めども無くなる可能性は自然体相場の方が高くなります。
トランプ大統領が自分自身のためにドル安を強く推し進めている場合は、むしろ一過性で済む可能性の方が大きいです。
いくらアメリカの大統領といえども24時間動いている為替市場を常に思い通りに動かすことは至難の業ですし、土台無理です。
今週は、そういった意味から米国ハイテク企業たちの決算発表の結果と、為替の方向が重要な週になると思います。
もちろんSARSがもっとも警戒される材料にはなりますけどね。
SARSがいつまでも相場の話題の中心であるということは避けてもらいたいですよね。
ましてや感染が止まらないどころか拡大しているなんて事になったらたまらないですし、我々日本人にとっても他人事では済まなくなりますからね。
まずは中国政府が真摯な態度で嘘偽りのない情報提供を随時行っていく事、それに合わせ日本政府もこれ以上の感染者を国内で出さない事、これは最低限実行してする事。
これがないと最悪の場合パニックになりますよ、株どころではなくなる。
そんな状態にまではならないと思いますが、なんか今回の件も疑問符のつく対応が目立つのでそこは最優先で注意していかないとですね。
皆さんも通勤通学時のマスクくらいは最低限しましょう!