こんにちは
新しい会社に入社すると言う事は、年齢のいったおじさんでも緊張はするものです。
しかし、同業種の仕事だったもので、思ったほど緊張感がなかった感じでした。
何社か面接をして、そこで初めましての人とばかりお会いしてましたので、その意味で緊張しなくなったのかもしれません。
会社に入るとどこでもまずは「研修」ですね。
私の場合もご多分に漏れず、1週間の研修を言い渡されました。
研修当日
駅から直結の、東京のど真ん中と言っていい場所にある高層ビル。
通勤で毎日通っていると思われる慣れた感じのサラリーマンに交じり、エレベーターで指示された階へ上ります。
始業時間の10分前に会社入り口に来るよう言われました。
セキュリティのため社員証が無いと入れない為です。
時間通りに行くと、そうであろうと思われる男性が待っていてくれました。
先に来ていた研修を受ける側と思われる方と一緒に中へ入ります。
中へ入ると廊下を歩く社員の人達とすれ違いながら、目的の部屋に向かいます。
案内された方がカードをトビラ近くの機械にかざすと「ピー」っと音がしてキーが解錠された音がしました。
重たそうなドアは簡単に開き、中へ入るよう促されます。
一礼して中へと入ると、さらに狭いですが廊下になっており、少し行って左に曲がると会議室があります。
その中の一つに入るよう言われました。
中をのぞくと既に席についている人もいます。
それらみなさんに挨拶をすると、自分の席を案内され着席しました。
入ったばかりで文句を言うのも何ですが、部屋がかなり狭い。
(せいぜい4人じゃないかい?)
って広さに8人座る。
PCの本体とモニターが1人1台ずつ置いてある。
なのでノートや研修用資料を広げるスペースはない。
みんな膝の上に置いて見るしかないといった感じです。
今回の研修のメンバーは様々です。
隣に座っている人は、私とほぼ同年代。
でもそれ以外はみんな私よりも若い感じです。
一番若そうな人は多分30才くらいでしょう。
向かいに座っているのは女性ですが30代でしょうか。
私の座っているすぐそばに講師用なのか椅子が1脚置いてあります。
そこに座席表のように研修生の名前や部署名などが書いてある用紙がありました。
メンバーは男性5人、女性3人、想像ですが30代3人・40代3人・50代2人といったところでしょうか。
会社は同じですが1人として同じ部署の人はいませんでした。
しばし待っていると、人事部の女性が入ってきました。
入社に関する事務連絡をメールでくれていた方です。
「おはようございます。私が今回の研修をサポートしたり入社手続きを同時に進めさせていただく宮田(仮名)です。よろしくお願いします。」と挨拶されました。
そして人事の部長さんが入ってきます。
「これから部屋を移動していただき、社長の前で挨拶をしていただきます。」
と言います。
(社長室に行くのかな?と思ったんですが、実際は社長室自体がありませんでした。)
そして一列に並んで部長の行く方について行くと、ざっと100人くらいはいるんでしょうか、本社で働く方達がいる大部屋に通され、社長も社員の方を向いて座っています。
「それでは本日から仲間になる新入社員の方々から自己紹介をしてもらいます」
と人事部長が言います。
最初は部長が1人ずつ名前を紹介し、言われた人はそれに合わせ一礼します。
その後、1人ずつ簡単に挨拶するといった感じでした。
自己紹介と言ってもただ名前を言ってよろしくと言うだけの簡単な物でした。
それが済んで、また部屋に戻ります。
部屋に戻ると先ほどの人事部の女性が提出書類を集め始めました。
一通りオリエンテーションをして、書類を出して、いよいよ座学の始まりです。
内容は何処の会社もほぼ同じではないかと思いますが、ここの会社では、まず最初に社長が1時間会社について説明をしてくれました。
いかに創業者であるグループの代表が素晴らしいか、今後の会社の将来性や成長性が高いかを数字や理念などを織り交ぜながら解説してくれました。
その後はこの会社で使う端末の操作方法や仕事に関わる関連法規、会社の規則などを学びます。
(久しぶりの座学は聞いている一方なので辛いですね・・・)
でも初めて聞く事もあったりして、何とか1週間、途中で寝る事も無く過ごせました。
タイトルに書いた「ベンチャー」という言葉。
既に会社を設立してから20年が過ぎようとしている会社がベンチャーかって思いますが、やはり会社の内部を見てみるとそう思わざるを得ないところはありますね。
ネット企業にも拘わらず、社員に対する色々なシステムは遅れています。
特に社員が立て替えて何でも払わないといけない割に戻ってくるのは時間がかかるところなんかは目立ちます。
グループ会社が多い、社員の入れ替わりも多い、その割に人事系の人間が足りていないとか、システムが更新されないとか、原因も様々なのかもしれませんが、かなり改善を要する部分があります。
今回の研修を受けて、多くの講師役の方がいましたが、結構な人たちが会社のなっていない所を話していきました。
(中にはそれを「私」が改善しましたと自慢げに言いたくて言ってる人もいました。)
さらに全員と言って差し支えないと思いますが、転職組が殆どでした。
そしてつい最近まで大企業で歴史のある会社なら普通はあるような、経営理念とかビジョンなどが備わっていなかったようです。
そういった事を聞くにつれ、会社の制度がまだ不十分のままであると言う事です。
しかし、昨日今日できた会社でもないですよね。
20年、これだけの時間を要して未だに人事や総務の不備がある。
良く言えばベンチャーだから、悪く言えば怠慢。
社員の事をよく考えていない会社とも受け取れます。
もちろん、今後改善される部分も多々あると思いますし、そうでないと離職率が下がらない会社のままになります。
この時代、そんな対応では従業員に見切りを付けられてしまいかねません。
まぁこれから期待しましょう。
一方、良い意味でベンチャーである部分もあります。
それは新しい事に会社として取り組んで行っているところです。
そして前に進みながら、動きながら考え、良いと思ったら即実行する気質のようなものが伺えます。
あんなこと、こんな事ができたらいいなぁと「言う事」は簡単です。
でも、実行するのが会社と言う組織となると難しい。
個人的にあ~したいこ~したいは、自分さえその気になれば余程の事でない限り、即実行は可能ですよね、ほぼ自分次第だから。
でも会社の組織となると中々そうは行きません。
何しろまず資金と人の問題がすぐに出てきます。
アイデアや発想があっても、実行するにはタダでは出来ません。
それに「やろう」と決断するトップが必要です。
その点において、この会社は決断は早いと思います。
なので折角そういう会社に入ったんだから、私もただ働くのではなく、働く中で新しい発想で稼ぐ方法や商売を発見できたらと思っています。
ただ稼ぐだけじゃダメです。
もっと稼ぐには、もっと新しいお客様を作るには何をしたら良いか、常にその事に思いを馳せる。
考えながら、動きながら、もっと良い方法はないか、もっと効率的な方法はないか、もっとお客さんが喜ぶものはないか、もっとウィンウィンなものはないか、考える。
楽しいですよね、ただルーチンワークをこなすだけじゃ得られない厳しさと充実感。
残りの人生を楽しくする為の仕事をやり甲斐のある物にするかは全て自分次第です。
私はそういう会社に入ったと思っています。
前述したようにまだできてないところもあります。でも言い出したら悪い部分なんてどこの会社にもあります。
逆にその会社にしかない強みや良い点もあるはずです。
自分が選んだ会社が、もし予想外に酷い会社だったら、すぐさま辞めるべきです。
辞めないならご自身が会社と戦い、働きたいと思える会社に生まれ変わらせるしかありません。
でもそんなの難しいですよね、入ったばかりの社員が会社を変えるなんていくら何でも無謀だし、さすがに無理だと思います。
そう言ってはダメなのかもしれませんが、本当にダメな会社だったら速攻で見切りを付けるべきです。
ダメな会社で過ごす時間がもったいないです。
少し過激な書き方になったかもしれませんが、無駄な時間は少しでもない方が良いと思いますね。
また就活をするのも大変なのは百も承知ですが、それでもダメな会社はダメです。
私は今度の会社はまだ全貌は知りませんが、それでもやりがいのある仕事に就かせてもらったと思っています。
また会社も私のこれまでの経験などを買ってくれたくれたわけです。
そうした事に対してきちんと応えていきたいと考えていますし、愚直に信じた事を推し進めていく事が成果に結びつく近道だと思います。
決して綺麗ごとを言いたいわけではなく、仕事とはそうしたものじゃないかと思っていますし、そうしないと上手く行かないようになっていると思っているわけです。
さて、色々と思ったままに書いてきましたが、研修が終わり、これからが本番の始まりです。
そう、まだ始まってもいない。
実際に仕事に取り組んでみたらまた違った思いも出てくるのでしょうが、初心と言いますか、自分の中の思いが仕事をしながらでもずっとまっすぐに持ち続けて行けるよう頑張って行きたいと思います。
まずは改めて同僚社員によろしくの挨拶をするのに菓子折りでも買ってくるか・・・
皆さんに少しはおべっか使わんとな・・・
こんなんじゃダメ?
また報告したいと思います。